Monday, December 24, 2007

2007年を振り返る

r今年は1月から仕事が自動車業界に変わった。引越しもして、ライフステージも変わって、いろいろとリセットした一年だった。

仕事がら広告やプロモーションに目が行きがちで、気になってネタメモに書き留めておいたことをながめると
・東京メトロ80周年のキャッチコピー 「あの日の東京も、のせている」
・やぶ北茶のシリーズ物CM
・NECが日産自動車とのコラボで「シマシマーチ」柄のノートPC発売
・キャラクタ携帯電話はユーザーの愛着を刺激するので機種の保有期間を延ばせるメリットもあり
・博報堂によると2007年のキーワードは「なつかしさ」
・全世界の広告費約50兆円、日本は6兆円
・PS3のCM、「HDTV買うなら一緒にPS3」は競合品と代替品の関係をついた最新の経営理論の応用
こんなことが書かれている。

普段からかばんの中には必ずメモ帳が入っていて、気がついたものはとにかくメモ。些細な気づきでもいくつかたまってくると、突然それらがつながったりする。自分で読みかえしてもなかなかおもしろい。

あと一週間、今年を振り返りながら来る2008年に備えるとしよう。

Thursday, August 02, 2007

オ、オン?

カフェで食事をしていた。自由が丘にある、こじゃれた店だ。オープンテラスもあり、ビール片手に楽しむにはもってこいのロケーションだ。外国人客の姿もチラホラ。

メニューはよくあるカフェ飯。イタリアンも和モノも、ワインに焼酎にコーヒーまで。和モノのメニューに「本日の丼:マグロ丼」なるものが書かれていた。マグロ丼ねぇ、程度に思っていたら店員が....

「いま、マグロ丼ってなんですか?って聞かれたよ」
「誰に?あの外国人?」
「おう。でさ、とっさに思いつかなかったんだけど、ライス・オン・マグロって言ったらつうじたよ」
「すっげーじゃん、お前」
「オンだよ。オン。のっかてんじゃん」

通じたのなら良しとするが(きっと違う意味で理解されたか、あきれられたかのどっちかだろう)、オンってなんだよ。マグロの上にライスか?で、マグロはマグロのままかい?
いやいや、通じれば表現なんてどうでも良いじゃないか。どっちが上でも下でも。オンだよ、オン

Monday, July 23, 2007

ヤマダ電機、都心型店舗経営に拡大

ヤマダ電機が池袋に都心型店舗を展開とのこと。今後は渋谷や新宿にも出店してビック、ヨドバシ、さくらやとガチンコの競争に突入するらしい。

が、きっとこれは失敗すると思う。郊外型店舗では用地買収や店舗運営といった固定費をカバーするだけの限界利益を確保できていただろうけど、都心型店舗では固定費が上昇するはず。そうなると損益分岐点があがる。限界利益がマイナスとなれば、売れば売るほど赤字になるわけだ。郊外型店が出す利益を都心型店舗が食い潰す構図になるのではなかろうか。こ

れはヤマダにはじまったことではなく、sofmapとSTEPがすでに踏んだ轍だ。ヤマダ、どうなることやら。

Saturday, June 16, 2007

CMの曲

ヴァンヘーレンのジャンプだのトップガンのテーマだの、スターシップのWe Built This Cityだの....

なつかしい曲が目立つな。同じ年代の連中が制作現場から管理畑にうつって、企画や承認する役割になったからだろうな。

Thursday, May 03, 2007

フランス大統領選

初の女性大統領候補のロワイヤル女史。女史自体になんの思い入れもないのだが、おそらく世界中で一番ロワイヤルさんを応援しているのは、アメリカのヒラリー・クリントンさんだろう。
同じく米国女性大統領、夫婦で大統領ってポジションを狙っているはずだから、ロワイヤル女史の当選で「米国でも女性大統領を」、との運気が高まることを期待しているであろう。

困るのは、勘違いした日本の女性議員が「マドンナ旋風再び」とか言い出したときだな。言い出しかねないから恐ろしい。政党も選挙対策として女性タレント候補を増やすだろう。ヤワラちゃんとか、荒川静香とか担ぎ出しそうだな。

Saturday, April 07, 2007

「えん」が抜ける

僕が子供の頃、末のお盆のころは決まって長野の親戚の家に遊びに行った。農家の親戚で、当時住んでいた渋谷の家とは比べものにならないほど広い家だった。
玄関先に井戸があって、井戸水でスイカや野菜、ビールやジュースが冷やされている風景は今でも覚えている。当時の炭酸飲料は、1リットルサイズの、太口のガラス瓶に入っていたものだ。

開けてから時間が経つから、えんが抜けちゃったよ。良く聞いた言葉だ。炭酸が抜けていく様子を「えんが抜ける」と言っていた。これは方言なのか、当時は普通に使われていたのかはわからないが、久しぶりにコーラを飲んだら、ふと思い出した。

Monday, March 26, 2007

安藤美姫さん、教えて!

ミキティ!優勝おめでとう。オリンピックじゃないから、あえて金メダルとは言わないよ。優勝おめでと。

でね、ミキティに聞きたいことがあるの。絢香ととっても仲が良いんだね。だって、優勝を決めた翌日のexhibitionでいきなりナマ歌を歌ってくれるんだもん。けどね、絢香ってすごく売れっ子でしょ?スケジュールが合ったなんてすごく良かったね。

ね、聞いて良い?

まさか事前に絢香のアポとってスケジュールおさえてたの?もしも優勝か入賞したら歌ってねって。けど、売れっ子歌手のスケジュールを「もしも〜したら」でおさえるのって難しいよね。まさか、今回の大会で優勝することって決まってたの?そんなことないよね。事前にアポ入れてただけだよね。
となるとね、スケジュール確保の費用は誰が払ったの?ノーギャラなんて、事務所的にNGだよね。どこかのプランナーがついてるの?サッカーのW杯で儲からなかったからスポーツイベントで取り返した博報堂?
ナマ歌といっても、フルコーラスとは違う構成でしょ?いつ練習してたの?ぶっつけ本番では合わせられないよねぇ。それにPAだって、競技場の常設機材だけで大丈夫だった?優勝することを見越して、事前に運んでセッティングしてあったの?

ごめんごめん、そんなことないよね。意地悪なこと言っちゃったよ。優勝した後にたまたま連絡したら、たまたま絢香のスケジュールが空いてて、たまたまナマ歌に合わせられるように練習してて、絢香もスケートにピッタリ合う長さとテンポにたまたま歌えて、PAのセッティングも最適な音量でかつハウリングが出ないようにミキシングされてたんだよね。

おめでと、ミキティ!


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ところで、実際のところどうなの?業界筋の人、教えて。

上げてきましょ

「いっやぁ、メートル上がってきちゃったねぇ」

週末、渋谷で寿司をつまみつつ軽く飲んでいたときに、奥のテーブル席から初老の方々の賑やかな声が。メートル上がっちゃいましたか。そうですか。
すごく久しぶりに聞く表現だ。僕が子供のころは何度か耳にした。語源も由来も知らないが、耳にする場面で内容が理解できる。
赤ら顔の初老のみなさんも、「メートルが上がってる」ように見えてくるから不思議だ。

言葉とか表現っておもしろいなぁ。メートルだってさ。メーテルじゃないよ、念のため。

Saturday, March 24, 2007

老舗じゃなかったのね

スイスの高級時計、「フランクミューラー」。創業は1992年だったのか。
知らなかった。スイスの高級時計って聞くと、条件反射的に18世紀ごろから続いているような気になってしまう。

思い込みってこわいな。

Wednesday, March 21, 2007

ゆとり教育と段取り

日経BP社のwebサイトで連載中の「立花隆の「メディア ソシオ-ポリティクス」の第101回、2007年3月16日のエントリーにて、日本人の知力崩壊について書かれていた。
ふむふむと納得できることが書かれていて、とりわけ、「今年から、大学には、「ゆとり教育100%」つまり、学校に入ってから全過程ゆとり教育でやってきましたという連中が入ってくるようになって、大学の先生方をとまどわせている。」、そして「彼らが大学を出て一般社会に出ていくのはあと4年後のことになる。」との記述にゾッとした。

このブログ、2002年4/27のエントリで「今年の新入社員にご用心」http://seiron.blogspot.com/2002/04/blog-post.htmlと書いた。携帯電話世代は電話の応対すらろくにできないかもと書いたのだが、今回の立花氏の記述が持つインパクトはその比ではない。ゆとり教育でまっさきに削減された科目は理数系の科目だった。理数系の科目を選考することは、なにも量子物理学や高等抽象数学の研究者を育成することにはつながらない。「複雑そうに見えるものごとを細かく分解して、単純なものの集合体として理解する」ための頭の使い方が理数系科目の履修で身につく。これは僕自身の経験上確かだと思う。
構造化、クリティカル・ロジカルシンキングといった言葉が飛び交う業界、たとえばコンサルティング、証券会社のエコノミスト、法曹界で理科系バックグラウンドを持つものが活躍している背景には、こういった理由がある。構造化とか書くと堅苦しいが、要は「手戻りをなくす段取り上手」になるための頭の使い方のことだ。

そう考えると、数年後には段取りが苦手で、何度も手直しや手戻りを発生させてしまう「不器用な人々」が新入社員としてやってくるのだろうか。高倉健よろしく「不器用ですから」ですむ問題ではなさそうだ。

そのとき、僕はいったいどうなるだろう。細かく口うるさい、型にはまった仕事の進め方しかしない、段取上手ではなく社内政治家、いかにも管理職だよね、などと揶揄されるのだろうか。あるいはその時の風潮にあわせて「場面でよくね?」といった場当たり的な人間になるのだろうか。

そんな数年後は、数年後に必ずやってくる。

Tuesday, February 27, 2007

ソフトとハード

いささか旧聞だが、2007年2/9の日経MJの記事で、「ハードでなくソフト」について書かれていた。SONYでの製品開発がハード重視からソフト重視に移行していることについての記事だった。社内では「ソフトの言葉で語れ」などと喝破されることも多いそうだ。

さて、僕が高校生のころ、今から20年ほどまえのことだろうか、同じように「ソフト」という言葉がはやったことがある。コンピューターの登場でハードウェア、ソフトウェアとの言葉が広まったころだ。さらに当時はCIの名の下に、アイデンティティ構築のためのイメージ訴求が大流行だった。製品名を出さずに「心象風景」的な映像を使うCM、耳障りの良いキャッチコピーはその最たる例だ。パルコのCMや糸井重里に代表される。

家でテレビを見ていたときにホンダのCMが流れた。車のエクステリアに、談笑しながら歩く女性グループの絵が重なるカットだ。それを見ていた親が、「ソフトで売ろうとしているなぁ。車と関係ない女性の映像をかぶせてくるなんて」と言っていたことは今でも覚えている。

記事で「ハードとソフト」と見かけたとき、高校生のころを思い出した。それと同時に、企業が打てる打ち手って変わらないんだなぁとの思いが改めて強くなった。

Sunday, February 25, 2007

ボーダレス、ユニバーサル

酒とタバコとお茶は世界中にあるね。酒飲んであばれて、煙が目にしみたって言って泣いたり、煙を吐きながらため息ついたり、気持ちを落ち着けるときには暖かいお茶。

世界中どこにでもある風景。なんだか不思議だ。

Tuesday, February 20, 2007

セカンドライフと動物の森

セカンドライフ(http://secondlife.com/)をはじめてみた。なにやら「流行っていそう」とのことで、まったくの興味本位。

まだ深くやりこんでいないので何が魅力なのかはユーザーとしては実感できないけど、広告代理店とか斡旋業者、ネットワークビジネス関係者がこぞって盛り上げようとしている理由はわかった。
セカンドライフでは、リンデンドルという仮想通貨が登場する。それを原資としてさまざまな活動をし、しかもそれがクレジットカードを介して実際の通貨と兌換性がある。
これまではネットを新しいチャネルと認識して、広告枠を買うことで代理店が関わってきたけど、ここに通貨の概念が加わることでプロモーションの可能性がでてくるわけだ。セカンドライフ内でのイベント企画や広告活動、参加者の組織化で、現実世界よろしく手数料商売やネットワーク販売ができるようになると目論んでいるはず。

僕はセカンドライフに違和感を感じる。アバターの見かけや3Dアニメが日本人離れしているからかもしれないが、なによりも現実とネット(ゲーム)を一体化させようとすることがなじめない。動物の森のように、果物や魚を採って家具をそろえたりする方がよっぽど感情移入できて楽しめるのは僕の気のせいか?

Monday, February 19, 2007

キャッチコピー

ここ最近見かけた似たようなパターンのキャッチコピー。韻を踏んでいるようで踏んでいないのが気持ち悪い。

ココロ、カラダ、きれい:LOHAS系のイベント
ココロ、カラダ、みなぎる:レッドブル(だと思う)の新コピー)
キブン、ジブン、たかぶる:タバコ

少し前に良く見かけたパターンが、
○○、はじまる
○○、ひろまる
の「名詞+動詞」系。

言い回しや構成にも流行があるんだろうけど、似たようなこと言われても差別化されないじゃん。ま、制作サイドからすれば、個別の製品なんて興味が無く、「あのコピーもこのコピーも弊社のクリエが担当しました....」って言いたいわけだから、似かよってもいいのか。

Thursday, February 15, 2007

プチ同窓会

MBAの時の同級生、米空軍のパイロットが日本に来ると連絡があったのは一昨日のこと。急な知らせだったので新宿で5人でのひっそりとした同期会。

当時は空軍のパイロットだった彼も、今ではペンタゴン勤務日本担当司令官。中佐だ。「佐」がつく役職なんて、シャァしか知らないよ....。
そんな役職の彼が来日するのだから、政策上の用事に違いない。

集まった他のメンバーもそれなりのもので、仕事、国、政策、政治、家族、プライベートと多岐にわたる会話で盛り上がる。

僕達が集まるときの店は、歌舞伎町にあるカウンターだけの小料理屋だ。80になる女将さんが切り盛りしているその店は、55年の歴史がある。僕達はいつも女将さんが出してくれる糠漬けやおから、山芋の千切り等々を肴にお酒を飲むんだ。今日は蕗がおいしかった。

僕達がもう何年かして次のステップやステージに進んだとき、こうして集まれる場所があるといいな。願わくば、この店で会えるといいなと思ったんだ。

Tuesday, February 13, 2007

VISAのCF

観月ありさが出ているVISAカードのCF、あらすじはVISAのサイトに書かれている。

このCF、今放映されているバージョンでは、終わり方が
観月:「もう一泊しちゃおうかぁ・・・」
後輩:「賛成ー!」
となっているが、放映されはじめた頃の初期バージョンでは、
観月:「気持ちいぃー・・・」
後輩:「先輩、あとは、彼氏ですね!ねっ!!」
だった。

さて、
1.「残業を終えた女性の会社員が温泉で息抜きをするためには、恋人がいた方がよい」との印象を与えると物言いがついた
2.あるいは最初から複数のバージョンを撮影しておいて、視聴者の反響に合わせて変える方針だった
3.はたまた、「当初から複数のバージョンを期間毎に変えて放映する予定でした」だった

1番目だろうな、きっと。

Monday, February 12, 2007

LUXのCFを観て....

LUXのCFがテレビで流れていた。LUXのいつものパターンで長い髪を左右にグイングインとなびかせるお約束のショットだ。

CFはこんなかんじ。
女性が街中を子犬連れで歩いている。これもお約束で、周囲を行き交う男性はみな振り返ってしまう。で、なぜか劇場だかホテルだかの入り口にさしかかり、さらになぜかその女性が入り口に敷かれた赤い絨毯の上を歩く。女性が連れている犬に向かって「お座り」と言うと、周囲にいた男性がみな言うことを聞いてその場に座り込む。
その姿を見て女性が振り返りながら髪をグオングオンとなびかせる。

いつもながらわかりやすいメッセージだなぁと思って見ていたけど、ふいに思った。これ、逆の配役だったらどうなっていてだろう。男性がお座りと言って女性が座ったとしたら.....

とりあえずクレームが出るだろうな。キーキー言う女性団体も出てくるだろう。「結局世の中の男性は女性を支配したいんですね。本音ではそう思っているから、それがついポロリと出てしまうんです」ぐらいの勢いで。
で、そういう人たちは、もしこのCFに男性が異を唱えたとしたらどう反応するんだろう。

それぞれの立場になって考えてみると、全く別物に見えてしまうんだなぁ。

Sunday, January 28, 2007

残るべきもの、身につけるべきもの

この週末、思いがけずに香道なるものを体験した。

炊いた香木の香りを効きつつ、書や歌の要素もとりいれたもの。普段、道と名の付くものになかなか接する機会がないので些細なことにも驚きつつ楽しんだ。

とかく最新のものとか近現代のものに傾倒しがちなんだけど、古くからの伝統として残っているものも知っておいたり体験しておくのも良さそうだ。
美輪明宏がホリエモン騒動の時に、「あの人はネットという文明にはお詳しいのかも知れないけど、文化にはほどとおい方ね」とコメントしていたことを思い出す。文明と文化を、それぞれ知識と教養と置き換えても同じ意味ではなかろうか。

Friday, January 05, 2007

正月番組、なぜに似るのか

新年、1/3のテレビ番組では古代系が目立った。

・TBS:開局55周年 古代エジプト大冒険!!黄金・ミイラ・大発掘 究極の48(秘)ミステリー全解明スペシャル
・フジテレビ:タモリのヒストリーX 聖徳太子はいなかった?
・テレビ東京:たけしの新世界七不思議

はて、なぜにこんな似たようなテーマの番組が放送されるんだろう?

・お笑い系の正月番組に飽きている視聴者に知的好奇心系番組を
・元日は○系、2日は△系、3日は×系と暗黙の業界ルールがある
・特番は編成局ではなく制作会社からの提案で決まりがちだから
・ただなんとなく

視聴者不在に思えて仕方ないなぁ。



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久々の更新となりました。最近はmixiに書き込むことが多く、なかなかこちらのblogを更新できずにいましたが、今年もしっかりと書いていきますのでよろしくお願いします。
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