Sunday, August 17, 2003

驚き

前宣伝に力を入れてる映画「英雄(HERO)」。CMやらテレビの特番やらが賑わっている。中国の歴史物っていういわゆる時代劇だし、アジア映画特有のワイヤーアクション連発だったり、映画自体には何の興味もない。一つだけ、映画とは別のことで感心というか驚いたことがある。

出演者や監督にインタビューしている番組があったんだけど、全員が英語でインタビューに答えていた。出演者も監督も中国人が多いわけだけど、流暢な英語で受け答えしているのには正直驚いた。東南アジア諸国が英語を半公用語として使っているのは知っていたけど、中国でもその動きは加速しているようだ。中国の人口に比べれば、英語を話す人はごくわずかだろうけど、着々と増えているのではないか。中国は確実に世界を見ていると感じた。実際、この映画の制作スタッフは世界各国から集まっていて国際色豊かだ。

さて、日本はどうだろう。「踊る~」や「ゲロッパ」やアニメがそれなりの興業収益をあげているようだけど、スケールが違うというか、次元が違うのではないだろうか。まぁ、映画界に限らず、企業でもスポーツでも日本人の「英語できない指数」はきっと世界で1、2を争うぐらいに高いと思う。スポーツで世界記録を出したり、優勝したりする選手はきまって英語でインタビューに答えている。日本人で世界記録や金メダルをとった人を思い出してみても、そんな人は見あたらない。せいぜい、帰国後にテレビでチヤホヤされてタレントに転身するのがオチだ。

なんだか、鎖国かと思うほど内向きじゃないか?日本。中国にさえ負けてるぞ。

Sunday, August 03, 2003

グルメサークル「ぐるぐる」

このコンテンツは更新すると、メールでいろいろと感想が送られてくる。お褒めの言葉からイチャモンまで実にいろいろと。ごく最近、「もう少しソフトなネタはないのか」とのコメントをもらい、今回はちょっとポップなネタでいこうと決めた。何のネタにしようかと考えていたとき、先週の後半は外食が続いたことを思い出した。そして、謎の食べ歩きサークル「ぐるぐる」についても....。

グルメサークル「ぐるぐる」。このページに来ている人の中にはお馴染みの人もいるでしょうが、本題に入る前にちょっと紹介を。「ぐるぐる」は決してメンバーがいるサークルではない。その実体は、僕が今までに行ったことのあるお店のカードがギッシリと詰まった新書サイズのバインダの呼称だ。大学生の頃から、気に入ったお店のカードを持ち帰っていた。結構な量になったのでバインダに入れて整理した。今では4冊ほどになっている。そのバインダにこの週末、いくつかのお店が加わった。

木曜日
学生の頃からの友人から、かねてから「星さん、江戸前の寿司、どうですか?」と誘われていた。いわゆる江戸前の寿司は食べたことがなかったので「行く」と即答。行ったのは新橋にある「しみづ」。烏森神社近くの路地にあるカウンターだけの小さな店だ。ここの寿司を食べた感想は、「今まで食べていた寿司は寿司じゃない」につきる。誤解のないようにいっておくけど、僕だってキュウベエとかカラクとか、名の通った店に行ったことだってある。けど、そんなところの寿司は足下に及ばない。参った。

金曜日
金曜日は、F社のコーポレートブランド室のメンバーと、MBAの同期で外苑前にシュラスコを食べに行った。数年前に流行したシュラスコだが、ブームの後は本場のシュラスコだけが生き残っているように思う。このお店も去年のワールドカップでブラジルチームが訪れたほどらしいので、本場の味に近いのだろう。外苑前から外苑西通りを千駄ヶ谷方面に行くとあるそのお店は、「コパトーキョー」。美味しかった。
料理が美味しかっただけでなく、一緒にいたメンバーが良かったことも特筆。僕は、同じ会社のメンバーとは極力飲みに行ったりしないようにしている。どうしても昼間の延長で仕事の話題になってしまってせっかくの食事も不味くなるので。今回のメンバーは皆ウィットに富み、話題も多岐にわたり、実に楽しかった。

土曜日
西麻布によく行く和食系居酒屋の「せいざん」というお店がある。このお店の系列店が同じく西麻布にできた。「壌(じょう)」という名の和風スタンディングバーで、飲み物500円均一、食べ物300円均一、カウンターのみ。場所は西麻布のホブソンズの2件隣り。このお店のオープニングパーティが土曜日に開かれ、幸運にも招待状をもらったので出かけてみた。料理もお酒も決して品数は多くはないが、店の雰囲気も味も申し分なく、おすすめ。

さて、美味しくて、安くて、また行きたいと思うこと、この3つが「ぐるぐる」の条件。これからも僕の舌とお財布と感性の勝手な都合で「ぐるぐる」は増えていくのだ。機会があればご一緒に。