Thursday, March 24, 2005

Wednesday, March 23, 2005

日本人には民謡と歌謡曲ってか

日本版HipHopとか日本版ラップ音楽が流行っている。もともとのヒップホップやラップ、つまり「きわどくどぎつい単語やフレーズを無意味な高速ビートでまくしたてる」音楽はきらいだったのだが、日本版と称されるジャンルは、悪くないなと思うようになった.....

RIP SLYMEの「黄昏サラウンド」、ECOタイヤのCMでおなじみDefTechの「MyWay」。この二曲は僕のiPodではヘビーローテーションだ。
黄昏サラウンドは音楽だけでなくプロモビデオも好きだ。ロングカットを多用した連続感のある映像。DefTechは音楽も、使われているCMの映像が良い。あの風景は、コペンハーゲン空港に着陸する機内から見たことがある。世界の中で最も好きな風景のひとつ。

この二つのユニット、音楽も声もいい。実に心地よい。邪魔にならないし、何度でも聞ける。どうしてだろう。

使っている楽器や機材の音にだまされることなく、音階だけに意識を集中させるとその理由がわかる気がする。ほんの少しこぶしを回し気味に、「ん、にゃぁ」とか「ん、ちゃぁ」ってかんじの音でメロディを頭の中で再生するとわかりやすい。

しばしお試しください......

どうでしょう。メロディはあたかもお祭りで流れているお囃子のような、盆踊りや祝い事で流れる民謡のような、あるいは昭和歌謡曲のような、そんなメロディだとお気づきでは?

「メロディアスなトラックにラップ」というスタイルのRIP SLYME、「JAWAIIAN REGGEA"(ジャワイアン・レゲエ)を中心にHip Hop, ロックからハワイアンまでのジャンルを横断」のDefTech。この音楽評には納得感がある。

Tuesday, March 22, 2005

続いてますなぁ、JAL

羽田で無許可離陸滑走
韓国でも滑走路侵入
国内線 非常扉のモード切り替え忘れ
福島でシリモチ事故

Friday, March 18, 2005

堀江氏

一過性のワイドショーで終わるかと思っていたライブドア社とニッポン放送、フジ・サンケイグループの一連の騒動がもうしばらく続きそうな気配。
こうなると、考えを文字に残しておくことが意味を持つので、あえて書いておく。
結論を言えば、僕はアンチ・ライブドアである。


時間外取引、TOB、MBO、LBO、今回登場した経営手法や金融手段はどれも正しい。純粋に会社を経営する視点で見れば、堀江氏は経営者として当たり前のことをやっている。背後の村上氏も証券会社も、彼らの立場では当然のことをやっている。
当然のこととは何か。利益、すなわちお金だ。

村上ファンド、リーマンの本業は証券業務だ。村上ファンドはコーポレートガバナンスの確立を社業として謳っているが、目的は株価向上によるサヤ抜きだ。ライブドア社もIT企業と言われるが、収益構造の大半は金融業務が占め、webでのサービス提供やソフトウェア販売は枝葉のようだ。
金融業の目的は資金を調達して運用して利益を得ることだから、当たり前のことを当たり前のようにやっているだけだ。手法にもいまのところ違法性はなさそうだ。グレイな部分は多々あるけれども。

要はやり方が間違っているのだ。一体なんのために今回の騒動を起こしているのかが不明なのだ。「ライブドアはIT企業です。ネットとメディアの融合で企業価値を高めます」なんていわずに、「ライブドアは金融業です。利益追求のためにカネヅルになる企業を買収します」といえばよいのだ。自社の利益を拡大することは社長の責務だ。間違っていない。
なのに、シナジーだの、コーポレートガバナンスの健全化だの、大義名分をかざすからおかしくなる。

さて、堀江さんはよく「旧体制を壊す」というけれど、それって本当に必要なことなのだろうか。この言葉に団塊の世代が反応し「よく言ってくれた。応援するぞ」と声高に叫んでいるけれど、これはミドルのぼやきでしかない。高給取りのマスコミに対しての憧れと妬みの裏返しだ。
誰かが被害をこうむっているのなら、旧体制を壊してくれ。フランス革命のように。自分の利益拡大のための破壊は、競争でしかないのだよ。

少し前、ライブドア社内に足を運ぶ機会があった。休日だった。
社内を見回すと、トイレが汚れている。読み終わった雑誌がトイレ内に放置されている。会議室のホワイトボードに板書が残っている。余った会議用資料が机の上に残っている。
これらの現象は、社員の「自分の机周りはきれいにするが、共用スペースには気を配らない」、「他者の目に触れてよいものと良くないものの意識が無い」、ことのあらわれだ。それはそのまま会社の意識につながっていく。
こういう会社は決まって自社の都合しか考えない。これは、過去数十社におよぶ企業とつきあい、外部社員でありながらその会社の社員かのように働いてきた経験に基づく経験則だ。

金儲けに成功する経営者や企業が、尊敬される経営者や会社とは限らない。どちらが良いかは人の価値観や考え方によるが、人間としてどちらを好むかは明らかだ。
大人になりたまえ、堀江君。そこが君と孫さん、三木谷さんとの違いだ。いつまでガキ大将でいるんだい?

Thursday, March 10, 2005

逆にな、

物事を逆に、反対の視点で考えると、思いもよらなかった発見とかアイデアが浮かんでくるのは周知の事実。最近流行の思考方法を鍛える本にも当たり前のように紹介されている。
逆に考えるということに僕が感心したのは、あるクイズ番組のオープニングトークだった.....


 
 「世界丸ごとハウマッチ」。僕が中学生のころに番組だ。世界中の品物やサービスを、現地通貨の金額で回答していく。ぴったりと合えばホールインワン賞、近ければニアピン賞ってなかんじの番組だ。ゲスト回答者に当時の土井たか子書記長が出演したときに、ホールインワン賞を取ったのだが、それは明らかにヤラセだろう。

それはさておき、この番組のオープニングトークで、逆の視点での小噺が披露されていた。印象に残っているのは3つ。
1つ目は有名なネタで、欧米のビジネスマンが南国に旅行に行って、現地の人に「早く成功してリタイアして、こんな風に毎日海を見て暮らしたい」とつぶやいたところ、現地の人が、「俺は毎日やってるぜ」と答えたっていうもの。
2つ目は、モスクワの油田調査員がシベリア奥地に探索に出かけたところ、氷原の中でに集落を見つけた。数戸の集落ではあるが、何かしらの手立てで生計を立てている。その調査員が「僕はここから4000キロ離れたモスクワから来た。君たちは一体ここで何をしているんだ?」と聞くと、返ってきた返事が「4000キロ?そんな田舎からよく来たなぁ」。
3つ目もロシアネタ。旧ソビエトの高官が西側諸国を視察し、ある国のスーパーに入った。棚一杯にならべられた品物を見て、「西側の国は、食べ物すら買えない人が多いのか、こんなに余ってしまって。我が祖国では品切れが当たり前だ。」

このトーク、司会が大橋巨泉で無ければもっとよかったのに.....