Thursday, April 26, 2001

携帯電話

  携帯電話を持ってからというもの、あまり具体的に待ち合わせの約束をしなく
なった。「渋谷に着いたら電話する」、「じゃぁ、だいたい19:00ごろ青山ね」
こんなかんじかな。

いつでも連絡ができるから、不確定なものを予測して行動を縛るより、その場
の状況に臨機応変に合わせられるのは便利だと思う。
けど、このせいで一体何人の人間が時間を守らなくなったことか。「遅れるよ
うなら電話する」この時点で、彼/彼女は絶対に遅刻することを自ら認めている。

時間を守る、約束を守る、相手の身になって考えてみる。人付き合いというか、
社会のルールというか、根本が崩れてきてますな。

Tuesday, April 24, 2001

いろいろ

  挨拶
朝、駅のkioskでガムとか雑誌とか買うことがあるんだけど、朝のkioskって、
すごい雰囲気なわけ。人をかき分けて買いたいものを取って、お金をポンと
おきさっていくんだけど、なんだか学食のパン売り場に殺到する高校生みた
いでもある。人にぶつかっても「ごめん」の一言もないからね。

たしかに、朝は一分一秒の時間で動いている人が多いから、忙しいんだろうけど、たまに朝からいやな気分になることがある。
そんな日は決まって一日中機嫌をそこねてしまう。
この間、何の気なしに、雑誌を買って「ども」って言っておつりを受け取っ
たんだけど、おばちゃんが「はーい、今日もがんばってね」とか言い返して
くれた。その日は一日、気分が良かった、気がする。


選挙
いやぁ、知らなかったよ。日本の総裁って地方の予備選で決まるんだ。しかも、
予備選で成績が悪かったら、恥の上塗りがいやだから本選を辞退できるんだ。
へぇ、知らなかったなぁ。ふーん、そうだったんだぁ。

カロリーバランス
最近、「ダカラ」だの「チャラ」だのカロリーバランスを整えてくれる飲み物
が多く出ている。そんなものに頼るのってそもそも本末転倒だし、効き目だっ
てマユツバものなんだけど、ついつい手を伸ばしてしまう。
「そこまでしてコーラ飲みたいか?」ってダイエットコークを飲むアメリカ人
を不思議に思ったことがあるけど、もはや人のことは言えません。

Saturday, April 21, 2001

ちょっと待て その2

  あるハンバーガー屋さんの安売りを実現するために、途上国のいくつかが森林
を伐採して放牧用にしているらしい。僕らが安いハンバーガーを食べるたび、
どのくらいの森林が消えているのかな。

安くてそれなりに品質の良い衣料品を売る会社があるけれど、中国での現地生
産が安さの秘密らしい。で、その中国で、その会社の工場への出稼ぎによる過
疎化の進行が問題になっているらしい。

ゼロサムでしか成り立たず、搾取の構図のもとで成り立つ資本主義って、いい
ことなのかなぁ。

Friday, April 20, 2001

ちょっと待て

  「○○ゴッコ」なる歌がヒットしているらしい。孤独がテーマになっているような
んだけど。

そういえば、7~8年前かな、「自分探し」が流行ったじゃない。「ソフィーの
世界」とか「ビリーミリガン」とかさ。結局、物事を体系的に考えずに、その場
の衝動というか実感で行動するから、見失うわけでしょ。で、その言い訳で「ト
ラウマ」って言葉が流行って、「自分のせいじゃないもーん」に逃げたわけだ。

最近の「癒し系」とか「孤独」の流行ってのも、結局は思考停止がもたらした結果
だと思うんだよね。「誰も分かってくれない」、「これは本当の私じゃない」、
とかなんとか言う人に限って自分の意見がないんだよ。流行とか誰かが言った
しゃれた言い回しを鵜呑みにしたりね。

最近の殺伐とした世情とか状況は理解できる。辛いときや悩んでいるときに、何か
にすがりたくなる気持ちも分かる。けど、癒されている場合じゃないんじゃないか?
くたびれたならのんびり休めばいいだけの話。自分以外に逃げ場と言い訳と居場所
を求めるのは、ちょっと待て。

Thursday, April 19, 2001

総裁選

たけなわだねぇ、デキレースの総裁選。結局誰が首相になっても、候補者はみんな
閣僚入りするわけだから、裏でのカケヒキがすごいんだろうな。これだから日本は
変わらないんだ...

今までの総裁選なら、こんな感想だったと思うけど、今回はちょいと見方が違う。
橋龍はあいかわらずポマードだし、亀さんはどー見ても広島ヤクザ、小泉さんは
郵政一点張りなんだけど、いたね、ダークホースが。麻生さん。きっと落選だと
思うんだけど、言うことがすごい。「フグ田マスオ計画」だよ、マスオ。マジな
のかどーかすらわからないところがすごい。世界の名だたる大学で財務や戦略を
勉強して、吉田首相の血縁にあたるとか、華々しい経歴なのに、マスオ。たまら
んなぁ。ある意味パンクだよ。

総裁選、国民投票にならないかなぁ。意外と投票率高いと思うんだよね。それに、
政治家って票を持ってる人に媚びるわけだから、国民が一票握って首相が決まる
となれば、それこそもうちょっと国のこと考えるんじゃないのかな。

そうそう、今回の教訓。あの田中真紀子ですら口をすべらす。「口は災いの元」
なんだねぇ。

Sunday, April 08, 2001

少年老いやすく、学成りがたし

  しかしまぁ、何なんでしょ、今回の教科書検定。あの絵本みたいな教科書は
いったい何なの?


特に算数と理科がやばい。ただでさえ、分数ができない大学生に象徴される
ように理数系の能力低下が問題視されているというのに。日本とかアジア諸
国は理数系に強いってのがもっぱらの評判じゃなかったか?

円周率が約3、台形の面積は公式でなく三角形と四角形の面積の和で求める、
算数の教科書の至る所に電卓のマークが書かれていて電卓で計算、同一の物
を表す写真は2枚までと決められているので月の満ち欠けの連続写真が不掲載、
まったく、よくもまぁ、ここまで馬鹿なことを考えついたもんだ。
「ゆとりの教育」自体は間違ってないと思うけど、その実行策が間違ってる。
絶対に間違ってる。何十年か後に、国がきっと滅ぶ。
誰の政権で審議されたことなんだろう。

政治のレベルは国民のレベルを表すっていうけど、今回の愚策は僕たちの未来
で償うには重すぎる。経済政策が間違えば国力が低下して生活レベルが下がる
だけだけど、教育のレベルが下がったら確実に国が滅ぶ。

この「時には正論」第一回で紹介した中国の諺をもう一度

一年の繁栄を求めるなら穀物を育てなさい
十年の繁栄を求めるなら気を育てなさい
百年の繁栄を求めるなら人を育てなさい

Saturday, April 07, 2001

コスト削減

さて、最近、頭がマーケティングにとっぷり使っているので、そこで思ったこと。

会社が利益を出そうと思ったら売り上げを伸ばすか、支出を減らすか、のどちら
かの道を選ぶわけだけど、消費の低迷というか、モノ溢れからくる売り上げの低
減傾向によって、コスト削減が最近の金科玉条になっているように思う。
たとえば、リストラとか取引先の見直しとか、いわゆる「ムリ・ムダ・ムラ」の
排除ってやつだ。

けどね、だと思う。

正社員を削減してアルバイトや派遣社員を増やすとしよう。見かけ上の人件費は
減るから帳簿上は良しとなるけど、新しいスタッフへの研修とかを新たに担当す
る人が必要になるわけで、そうするとその人は、その人の本来の業務を中断しな
きゃいけないわけだ。
あと、採用活動もやばい。最近、学生が企業に履歴書とか資料請求はがきを出す
より、ホームページからエントリーフォームなるのもを入手するのが流行ってい
るらしい(知り合いがネットでの採用活動支援をする会社を経営してるので、あ
まり悪口は言えないけど)。企業からすれば、「人事課の人をはがき整理とか電
話対応とかの単純作業から、より付加価値のある業務への移行」っていうもっと
もな理由があるわけだけど、結局、学生が通信費とか時間とか、別の形でコスト
を払っていることになる。

結局、誰かに転嫁してるだけ何じゃぁないの?
そのくせ、企業のトップはあいかわらず料亭通いやらゴルフやらでお金使って、
家や車とかまで費用で賄っているわけでしょう。愛人のマンションとかもね。
何か違ってないか?おかしかないか?

昔の人は言いました。金は天下の回りモノ。ん?ちょっと違うか?