Saturday, December 07, 2002

流行語

年中行事の流行語大賞が発表された。今年のトップ10を見ると、
「タマちゃん」、「ムネオハウス」、「W杯」、「拉致」のような
起きた事件の名前、あるいは「真珠夫人」や「声に出して読みた
い日本語」など流行した物の名前が目立つ。
なんだか、今年は流行語ではなく、事件簿見たいな気がしてくる。

流行語といえば、「まるきん、まるび(1984)」、「亭主元気で留
守がいい(1986)」、「メークドラマ(1996)」とかそれなりに流行
したものが多い。けど、今年はちょっと違う。

流行語が言葉ではなくて固有名詞になったということは、共通の
メディアが減ったということなのかな。例えば、ほとんどの人が
同じテレビや雑誌を見ていれば、おのずと同じ言葉が伝わりやす
いわけだ。また、メディアが多様化しても同じようなコンテンツ
が流れている場合も同じ。
こう考えると、メディアが増えて、さらにそれぞれのメディアが
流すコンテンツが違うのかなぁ。
とはいえ、テレビでも新聞でもネットでも、おなじような報道が
なされているし、そうとも言い切れないか。

ただ単に、言葉の創造力が下がったのか、人々の記憶力が鈍った
のか、どっちだろう。
そういえば、「ど忘れ禁止法」なんてのもあったな。