Saturday, November 30, 2013

家族ってなんだろね

今日は母、悦子の命日だ。2010年の今日のことだ。特に法要とかお参りに行く予定はなかったので普通の土曜日として過ごしていた。

午前中に江戸川橋の辺りにいく用事があった。僕が子供の頃に両親が経営する会社があった場所だ。それなりに立派な自社ビルだった。幼稚園や小学校が休みの時に、当時住んでいた渋谷から車で親と一緒に会社のビルに行くことが多くて、飯田橋、江戸川橋の辺りは馴染みのある場所だ。懐かしかった。

僕が10才の時に両親が離婚した。とくに父親とはその後まったくと言っていいほど会っていないし、どこで何をしているのかも知らなかったし知ろうとも思わない。離婚の理由は今になって思うと、男だからわかる気持半分、男だからこそ「それはやっちゃいけないよ」って気持半分。

夜、妹から携帯に着信とメール。「秀勝(生物学上の父の名前)が亡くなったと警察から電話があった」と。 30年も会っていない男をいまさら父とは思えないから、冷酷かも知れないが今後の手続きや遺骨の引き受けも公の機関とあちらのご親族にお任せすることにした。悲しい気持になることもなかった。

母の命日、昔懐かしい場所に行っていた日。ただ偶然が重なっただけだ。ただそれだけのこと。生きていれば色々なことが起きる。人間、40才にもなれば出会いよりも別れの方が多くなるのはあたりまえのことだ。

母には再婚相手がいた。姉、妹、僕自身も世話になったし、良い関係で会ったと思う。が、母が亡くなってから疎遠になり、今は他の女性が身近にいるらしい。僕も男だからわからなくもないけどさ.....。

血のつながりがあってもバラバラになるし、血のつながりがなくても一緒に暮らせば信頼関係は作れて家族として過ごせることを実体験として感じながら生きてきた。だからこそ、家族って何だろうと考える一日だった。