Thursday, October 28, 2004

親であるなら、

高校中退して、ワーホリでニュージーランド。自分探しでイラク。あほか、こいつ。関東で「あほ」って言葉はこの上ない罵倒の意味だが、あえて使う。あほすぎる。26歳、とほほ。
そんな子供のことはどうでもいい、この親のコメントがまたすごい......

「昔からやさしい子でした」、「子供が好きだったから、屈託のない子供の顔の中に自分の将来を見出そうとしてイラクに行ったのだと思う」、「申し訳ないことをしたと思っているが、助けてください」....。

どーよ、これ。いい年の大人がいう言葉か、これが。
ご両親、まずは政府に向かって、「息子の勝手でやったことです」と認めて、誠心誠意謝れ。次に、「こんな馬鹿息子のためよりも、新潟の救済に力を注いでください」と言うのだ。新潟で飢えと寒さと戦っている人、税金を払っている国民に仁義を切れ。

そして、お前が行って息子を助けて来い。それが親だ。親が子供のケツフキを他人に頼んでどうする。

Thursday, October 21, 2004

グループ分け

世の中、「ばっかり食べ」と呼ばれる食べ方をする人が増えているらしい。子供に増えているようだけど、大人でも2割程度の人はあてはまるとのこと。「ばっかり食べ」というのは、おかずだけ、さらだだけ、みそしるだけ、と一品ずつ食べ終わってから次の品に箸をつける食べ方を差す。テレビで報道されていたが、子供の中には握りずしもシャリとネタにわけて食べるようなこともある。テレビで流すことなので、まれなケースのはずだが。
「ばっかり食べ」自体がどうとか、親の躾がどうとかには関心がないのだけど、テレビでのキャスターが「日本の食生活が欧米化してってことですね」と言っていた・・・・・・・。


そのキャスターのコメントを受けて、アシスタントの局アナやゲストコメンテーターも訳知り顔にうなづいていたのだが、それはいかがなものかと....。
食べている品目や味付けが変わってきて、外国のものを食べるようになったというのであればそれは欧米化であったりアジア化であったりアフリカ化といえる。しかし、食べ方については簡単に「欧米化」とはいえない。食べ物と食べ方は違うのだ。

何を持ってそのキャスターが欧米化といったのかわからない。では、ナイフとフォークで食べることはどうなのか。これこそ欧米化だろう。
たしかに「欧米の人は日本の食事のように一時に一緒に食べることはしない」という向きもあるだろう。たしかにその事実はある。けれど、それは食べ物が順番に皿の上に登場してくるのだから、同時に食べようがないだけのことだ。家での食事でさえ、最初はサラダや簡単なものが出てきて、ここぞとばかりに「ほぅら、チキンが焼けたぞぉ(わよぉ)」と奥のオーブンから取り出すのだから。食べ物が順番に皿の上に登場してくるとの意味では、日本の会席料理は何百年も前から欧米化していたことになる。
また、ばらばらの食品を手軽に気楽に食べられないかと考案されたファーストフードは世界中に存在し、外国の例ならハンバーガーや饅頭だし、日本の例では握り寿司、押し寿司、握り飯だ。
どの国、どの文化にも、一緒に食べる食べ方、別々に食べる食べ方は存在する。

欧米型・アジア型、右脳・左脳、左翼・右翼、いろいろと物事を分けて考えることは、一見、整理されているようで「それっぽく」見えるのだけれど、どういう基準で、何の視点でのグループ分けなのかをいつも意識していないとまずいと思う。
「左右、上下、」反対から見たら、「右左、下上」なんてこともあるわけだ。昨日の敵は今日の友なんて言うしな。チト違うか?

Tuesday, October 12, 2004

快、なり

あの電車男が文芸書の老舗、新潮社から刊行されることとなった。電車男が本になることも驚きだが、それ以上に新潮社刊ってのがエポックメイキング。
電車男って何?誰?と思っている人はご心配なく。エルメスさんを知らなくてもご安心。これは知る人ぞ知る、新しい形の恋愛小説。口コミで広がって、新潮社さえ動かした正統派純愛小説。しかし、まだまだ知らない人も多いはず、なぜって、かの有名な「2ちゃんねる」への書き込みがオリジナルなのだ....


「2ちゃんねる」この響きにはまさに十人十色の意味があるだろう。巨大掲示板、オタク、誹謗中傷、噂話、本音の情報源、といった内容にかかわることから、モナー、ぬるぽ、だめぽ、逝ってよし、厨房といった特有の言語まで幅広いはず。ま、かくいう僕も、つい最近になって「2ちゃんねる」にアクセスするようになったのだが。そのきっかけがこの電車男であった。
ここでは電車男の詳細は書かないけれど、興味のある人は、電車男でぐぐってください。一番最初に出てきます。
正直、僕は2ちゃんねるについて良いイメージを持っていなかったのだが、過去数年にわたって、徐々に良い印象「も」持つようになった。実際に直接アクセスした電車男は、言うなれば第三種接近遭遇だ。お、ちょっと古いか。わかるかな?わっかんねーだろうなぁ。
では第一種接近遭遇と第二種接近遭遇はなんだったのか。

まずは2002年夏の江ノ島清掃。
これは、フジテレビの24時間テレビが江ノ島の海岸のごみ拾いをしよう、と番組中の企画として進めていた。しかし、2日ほど前から、2ちゃんねるの書き込みで有志を募り、番組が始める前に海岸をきれいにしてしまったのだ。このニュースを聞いたときに、偽善ぶったフジテレビを遊び心で一蹴する痛快さを感じた。
次は2003夏の「折鶴14万羽プロジェクト」。
関西学院大学の学生が、広島平和記念公園の折鶴を燃やしてしまった事件のあと、2ちゃんねるの書き込みに賛同した有志が折鶴を広島に届けた出来事。日本中で鶴を折る集会が開催され、さらには折られた鶴が電車や車で広島に向かう有志に途中で次々に手渡され....。これも「戦争反対とかの偽善でなく、何かできることがあるならやらないよりマシ」といった参加者のコメントに代表される爽快さを感じた。

そして2004年は電車男。どんな「快」が巷をにぎわしてくれるのだろうか。

Sunday, October 10, 2004

流行語

流行ってのはこわいなぁ。とりあえず身につけたり、使ったり、持っていれば、流行遅れにはならないわけだ。知らないと「遅れてる」、使い続けると「ダサい」。なんともやっかいなものだ。
ファッションだけではなく、仕事場での流行もたくさんある。その最たる例は経営用語や経済用語と称されるものだろう。
「2極化」という言葉が仕事場で使われるようになってから久しいが、昨夜のニュース番組で、なんともおもしろい使われ方をしていた....

 
 国内自動車会社の業績と新型モデルについてのニュースで、キャスターが、「各社とも業績が回復し、同じようなモデルを投入しています。メーカーの戦略上の違いがあらわれている点は生産です。国内生産か海外生産か、完全に2極化しているのです」。

一瞬、もっともらしい。けど、生産を生産地で分けたとき、海外と国内以外に選択肢があるか?2つしかやり方がないのに2極化ってのは違うだろ。たくさんの選択肢や幅広い選択範囲があるにもかかわらず、結果的に2つに集約される現象が2極化だ。
これじゃぁ、「俺が通ってた高校は県内で3本指に入るんだぜ」、「お前のところ、高校3つしかないじゃないか」っていう冗談と大差ないぞ。

言葉が持つ本来の意味を理解した上で使いたいものだ。ま、流行語にそんなことを求めることが間違ってるのかもしれないけどな。

Adieu

ジャック・デリダ、永眠

Saturday, October 09, 2004

ダサすぎ

平成17年度年賀状のキャッチコピー
「年賀状 私も書くから あなたもね」

Friday, October 08, 2004

さすがイチロー、

国民栄誉賞を再び断る