Wednesday, August 16, 2006

分けて考える

最近、MBAの後輩と会って話をした。彼は携帯電話会社に勤めていたが、MBA取得後、飲料メーカーに転職した。僕の仕事も消費財なので、業界の話題でもりあがった。

飲料業界では、コーヒー飲料の利益率が高い、味付炭酸飲料は減少傾向、お茶や水は伸びているものの息切れ気味、というのが大筋の流れらしい。最近伸び始めているのが、無糖炭酸カテゴリとのこと。ガス入りミネラルウォーターだけでなく、微炭酸のニアウォーターが代表格。

炭酸飲料の消費は下落傾向だったが、消費者は炭酸がきらいなのではなく、味のついた甘い飲料を敬遠していたわけだ。なので、無糖の炭酸飲料という今までに「あるようでなかった」カテゴリが人気とのこと。
マーケティングや商品開発の言葉を使えば、「ブランドポートフォリオのバキュームゾーンを狙う」、「ターゲットを絞ったカテゴリマネジメント」、「消費者ニーズに見合った商品開発」となるのだろうが、いまひとつ腹落ちしない。何かもっとわかりやすい言い方はないだろうか。

Saturday, March 30, 2002のエントリーでも似たようなことを書いているのだけれど、「二兎を追うもの一兎をもえず」、これだ。複数のことが混ざっているものやことを当然と思って、見落としていることは意外に多いようだ。そんな時は、思い切って一兎に目を向けてみるのも解決策になるのかも。
一石二鳥って言葉もあるよ、なんてつっこみは、ひとまず置いておこう。