Saturday, February 20, 2010

公聴会は「よろこんで出席」するものではない

トヨタ自動車の豊田章男社長、レクサスやプリウスでのリコール騒動について米国のタウンズ委員長から公聴会への招請をうけ、「よろこんで出席する」とインタビューに答えていた。

おそらく、何も隠すことはない、堂々と、真摯な対応をしたい、との気持ちが「よろこんで」との表現になったのだろうが、チト違和感がある。せめて「つつしんで」とか「誠意を持って」ではないだろうか。

招請をうけた公聴会に「よろこんで」出席する。なんか違う気がする。

Saturday, February 13, 2010

ご心配とご迷惑

最近、とかく謝罪会見はこのフレーズできまりだ。
「ご心配とご迷惑をおかけしました」

小沢幹事長も、押尾センセーも、スノボの国母選手もそう言った。

僕が覚えている限り、このフレーズはライブドアの堀江さんがきっかけだ。堀江さんは保釈されたときに、つめかけた報道陣に「ご心配おかけしました」と言った。そうしたらそのコメントに「心配なんてしてない。迷惑かけたと謝罪しろ。反省していない」とのバッシングが起こった。

それ以降、とりあえずあやまっとけ的に、「ちっ、うっせーな。反省してまーす」的に、「ご心配とご迷惑をおかけしました」がすっかり定着。

便利だな、心配してくれた人への配慮と迷惑かけたと低姿勢になる両方を表現できる。マストフレーズ。

Friday, February 12, 2010

本人の意志」が強調・受理されるとき

小沢さんの一連の疑惑の幕引きの意味で、国会前に元秘書で現職議員の石川議員が民主党を離党することとなった件。

小沢さんは「本人の強い意志」を強調し、あたかも慰留の余地なく離党届を受理したと言ってる。
さて、本人の意志が理由なのであれば、もし石川議員が「離党しない」と意思表示していたらどうだったか。同じく本人の意志を尊重されたか、それとも....

身近な例だと、学習塾に通い詰めになっている小学生の親に、詰め込み教育を助長させていないか、などとのインタビューがたまにある。そういう時、きまって「子供が通いたいというので」ってトーンの返事になる。もし子供が行きたくないと言ったらどうするの?極端な例えだけど、子供が「100万円くれ」と意志を示したらどうするの?「良い大学に行けない」とか「100万円?なにバカなこと言ってるの」ってなるよねぇ。

何かをさせたい側やおしつけたい側(今回は小沢さんや民主党幹部)がそれがおしつけでなく本人が自ら申し出たこととしたい場合にのみ、「本人の意志」が尊重され「受理される」。
会社でも良くあることだ。「解雇では君自身にも傷がつく。ここは一つ自己都合の退職としてはどうか。辞表を受理するから」なんてことは日々起きているわけだし。

こわいなぁ、本人の意志。それが受理されるときの背景が怖い。

Thursday, February 11, 2010

きっと言われる「二極化」と「若者のオリンピック離れ」

なんでもかんでも「若者の○○離れ」と言っておけばいーや的な風潮の中、まったくもりあがっていないバンクーバーオリンピック。

おそらくオリンピック番組の視聴率も低いだろう。となると、きっとワイドショーなんかではコメンテータが訳知り顔で、
・時差があるのでライブ感が味わえない
・視聴率を計測する地上波での視聴は低かったが、ケーブルや衛星放送での視聴が好調だった(と思われる)
・ネットでの配信画像はPVが高かった
・やはり国民的スターがいないと(お涙ちょうだい系の背景があればさらによし)
とか言い始め、しまいにゃお得意の
「オリンピックを見る人と見ない人の二極化が進みました」
って言うんだろうな。見る人と見ない人って、選択肢はその2つなんだから二極化じゃねーよぅ。
んで、きっとこう言う
「やはり若者のオリンピック離れが顕著になりましたね」
ってね。