Friday, February 12, 2010

本人の意志」が強調・受理されるとき

小沢さんの一連の疑惑の幕引きの意味で、国会前に元秘書で現職議員の石川議員が民主党を離党することとなった件。

小沢さんは「本人の強い意志」を強調し、あたかも慰留の余地なく離党届を受理したと言ってる。
さて、本人の意志が理由なのであれば、もし石川議員が「離党しない」と意思表示していたらどうだったか。同じく本人の意志を尊重されたか、それとも....

身近な例だと、学習塾に通い詰めになっている小学生の親に、詰め込み教育を助長させていないか、などとのインタビューがたまにある。そういう時、きまって「子供が通いたいというので」ってトーンの返事になる。もし子供が行きたくないと言ったらどうするの?極端な例えだけど、子供が「100万円くれ」と意志を示したらどうするの?「良い大学に行けない」とか「100万円?なにバカなこと言ってるの」ってなるよねぇ。

何かをさせたい側やおしつけたい側(今回は小沢さんや民主党幹部)がそれがおしつけでなく本人が自ら申し出たこととしたい場合にのみ、「本人の意志」が尊重され「受理される」。
会社でも良くあることだ。「解雇では君自身にも傷がつく。ここは一つ自己都合の退職としてはどうか。辞表を受理するから」なんてことは日々起きているわけだし。

こわいなぁ、本人の意志。それが受理されるときの背景が怖い。

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