Sunday, May 15, 2005

言葉の本来の意味にはこだわりたい

言葉が本来の意味とは違って使われることは当然だから、それをとやかくいうつもりもない。変な日本語をあげつらうつもりも、今時の若いモンはなんて言う気も毛頭無い。
言葉は正しい意味で使おうと自壊の意味を込めて、最近どうも見過ごせない誤用を、いくつか。

・個人情報保護法
ある自治体の小学校が、個人情報保護法の施行後、連絡網と名札を廃止したらしい。なるほど、個人が特定できる情報は個人情報だ。けどな、どあほ!
個人情報保護法は、個人情報の取り扱い方を規定したガイドラインだ。名称とは異なり法律ではないから罰則もない。あくまでガイドライン。個人情報を「扱うな」ではなく、個人情報は「こう使え」と書いてある。
しかもこの自治体、連絡網の代替手段の第一候補が、名字や名前以外のIDで作成したメールアドレスでのMLで代用する、だそうだ。なんだかなぁ。

・旨み
旨みとはもともとグルタミン酸系の恩恵を表す表現ではなかったか。最近では「おいしい」ことが「旨みがある」と使われているようだ。
出汁の旨みが効いています、これは良さそう。火を通すとエビの旨みが引き出されますね、これも良さそう。美味しいお酒がお料理の旨みを引き立てています、ん?。チョコレートのあまぁい旨みが口いっぱいにひろがっています、ハァ...。
おいしいものを食べると、「うわぁ、うまぁい」と連呼する女性が増えていることも気になる。品がない。

・萌え、フェチ
「萌え」。すっかり定着したようだ「萌え市場規模の試算」なんてのもあるらしい。
これは山田五郎氏の弁だが、「『萌え』ってのは『好き』の総称になった。最近までは『フェチ』だったんですがね」。山田氏は続ける。「物に対して性欲を抱くのがフェティシズムであって、鎖骨フェチ、足首フェチ、太ももフェチは正常な性欲だ」。なるほど。
「萌え」をイマイチ理解できない御仁、フェチや好きと言い換えてみてはどうだろうか(勧める筋も義理もないが)。

・セレブ
celebrity。名士、著名、名声の意味である。芸能人や俳優、モデルを差す言葉として使われたせいか、高級な物、高価な物を持つ人のライフスタイル等を総称するような使われ方が目立つ。
先日、セレブ養成講座なるものに通う女性が番組で特集されていた。曰く、セレブな歩き方講座、セレブなお茶の飲み方...。なんと月に給料の半分をセレブ講座につぎこんでいるとのこと。だいたい、毎月給料もらってる時点でセレブじゃないよ。
女性誌の見出し、セレブ系ジーンズ。セレブ系ってなんだよ。
ゴージャス、ハイソなんて言葉もあったな。

言葉は正しく使いたいものだ。

Monday, May 09, 2005

最近の中高生

告白はメールらしい。

Sunday, May 08, 2005

プチ格言

ふと立ち読みした大人向け絵本(CDぐらいの大きさのってよくあるじゃない)から、記憶に残った言い回しを。

・天才より白菜さ。重ねた枚数と重みが違うよ。
・注文する天丼は並でも、忍耐強さは並じゃないよ。
・未練とご飯は残さずに。

あいだみつをほど田舎臭くなく、銀色夏生ほど狙いすぎてなく、いーかんじでした。