Tuesday, April 29, 2014

お一人様家電=個人家電?

ガイアで「お一人様家電」の特集。下段でご飯が炊けて、上段で煮物やカレーが作れる小型炊飯器。 これをみて、一人暮らしの人が「これ一つでOK」ってだけじゃなく、二人暮らしや家族でも一人一台これを持つようになって、それぞれが食べたいものを作って食卓に並べる、なんてシーンも想像した。 すでに出来合いのお総菜や弁当などでは、「僕は唐揚げ、私は筑前煮」ってなっているわけだから、さもありなん。 一人暮らしの一人用家電ではなく、個人向け家電って感覚。複数人に一台だったコンピュータや電話が個人のものになって家の中に複数台存在するようになったことと同じか?

Saturday, November 30, 2013

家族ってなんだろね

今日は母、悦子の命日だ。2010年の今日のことだ。特に法要とかお参りに行く予定はなかったので普通の土曜日として過ごしていた。

午前中に江戸川橋の辺りにいく用事があった。僕が子供の頃に両親が経営する会社があった場所だ。それなりに立派な自社ビルだった。幼稚園や小学校が休みの時に、当時住んでいた渋谷から車で親と一緒に会社のビルに行くことが多くて、飯田橋、江戸川橋の辺りは馴染みのある場所だ。懐かしかった。

僕が10才の時に両親が離婚した。とくに父親とはその後まったくと言っていいほど会っていないし、どこで何をしているのかも知らなかったし知ろうとも思わない。離婚の理由は今になって思うと、男だからわかる気持半分、男だからこそ「それはやっちゃいけないよ」って気持半分。

夜、妹から携帯に着信とメール。「秀勝(生物学上の父の名前)が亡くなったと警察から電話があった」と。 30年も会っていない男をいまさら父とは思えないから、冷酷かも知れないが今後の手続きや遺骨の引き受けも公の機関とあちらのご親族にお任せすることにした。悲しい気持になることもなかった。

母の命日、昔懐かしい場所に行っていた日。ただ偶然が重なっただけだ。ただそれだけのこと。生きていれば色々なことが起きる。人間、40才にもなれば出会いよりも別れの方が多くなるのはあたりまえのことだ。

母には再婚相手がいた。姉、妹、僕自身も世話になったし、良い関係で会ったと思う。が、母が亡くなってから疎遠になり、今は他の女性が身近にいるらしい。僕も男だからわからなくもないけどさ.....。

血のつながりがあってもバラバラになるし、血のつながりがなくても一緒に暮らせば信頼関係は作れて家族として過ごせることを実体験として感じながら生きてきた。だからこそ、家族って何だろうと考える一日だった。

Sunday, January 02, 2011

低燃費=TNP

日産自動車が「低燃費少女ハイジ」で低燃費を強調したのが2010年。2010年末からトヨタグループのダイハツがTNP(低燃費)のコピーをCMで使い低燃費を訴えている。

日本語をアルファベットで置き換える用法(女子高生をJK、空気を読めないことをKYなど)がそれなりに流行っているので、流れに乗った手法だと思うし、わかりやすい。CM中でも「TNPってなんですか?」「知らないのか、低燃費だよ」「短くなってないじゃないですか」「なんとなくかっこいいだろ」と自虐的にならない解説で浸透を図ろうとしている。実にわかりやすい。

一方のハイジは、「なぜハイジなのか」、「アルプスと低燃費になんの関係が?」の直感的な疑問と質問に答えられず、それをキャラクターの異質さで押し通しただけに思える。キャラクターグッズの販売は好調なようだが、日産車の販売増には必ずしも結びついていないようだ。

同じように日産が訴求したモノをダイハツが奪っていった事例は2007年にもあった。当時はハイブリッドを持っていなかった日産が燃費改善の切り札としてCVTのメリットをCMで訴えた。その後同じくダイハツがCVTの連呼型CMを投入。日産実施のブランドイメージ調査では「CVTといえばダイハツ」のイメージが浸透してしまったことが明らかになった。

ハイジもCVTの時と全く同じ轍を踏んでいる。学んでいない。おそらくトヨタとしては日産ごときはダイハツで十分にたたきつぶせると思っているのではないだろうか。日産とトヨタでは競争がそもそも成り立っていないと。

Friday, December 31, 2010

2000年代、最初の10年を振りかえる

2000 31歳
95年に入社したアンダーセン(現accenture)を休職して夏からMBAに通い始めた年。Headzはこの年が最後だったっけ?駿河台イベント。
ライフログは昨年まで書いていた10年日記をからブログ(cgiが動く無料サーバーにMovableTypeで作ってた)が主役に。

2001 32歳
21世紀。ひたすら勉強の一年。3月に広島の自動車会社でインターン。10月はスイスのネスレ本社でインターン。911の年。エンロンが崩壊しニューエコノミー神話も崩れ去った年。エンロンの崩壊を招いた原因は所属していたアンダーセンによる損失隠し。社会的責任の重さを時間した年。

2002 33歳
MBA卒業。夏から社会復帰。accentureを退職してSASで法人営業。

2003 34歳
夏に富士登山。仕事で初めて行き詰まった年。本当に辛かった。五里霧中とはこのことか。mixiを始めたのはこの年だったかな。

2004 35歳
昔のクライアント、BAT社に誘ってもらい、神谷町で働き始める。高給、好待遇、快適なオフィス。8年暮らした用賀を離れ、池尻に引っ越し。家を建てる。
グロービスで講師を始めた年。

2005 36歳
東京、香港、シンガポールを行き来していた一年。

2006 37歳
離婚。不動産売却。12月に二子玉川に引っ越し。同じく12月でBAT退職。仕事、ライフステージ、生活拠点をリセットした年

2007 38歳
1/1付けで日産へ。日産人事部が運営するリクルーティング会社からの誘い。初めての日本企業。社風と社会人としての意識の違いに困惑する。3月、昨年家を売った売却益を「あぶく銭だぁ」と使い、10年間のったルノー・サンクをメルセデスのCクラスに買い替える。夏の多摩川花火大会の時に部屋に友人をよんで花火鑑賞が年中行事に。
アメリカ、欧州、中近東、いろいろと出張に出かけていた

2008 39歳
特に大きな変化がなかった年。アメリカに行くことが多かった一年。2007年のサブプライムが引き金でリーマンショック。

2009 40歳
母、悦子が亡くなる。孔子が言う「40にして惑わず」どころか、悩み惑った一年

2010 41歳
祖母、のり子が亡くなる。家族が姉と妹と、3人になってしまった。それなりの年齢になったことを実感した一年。日記帳で10年日記を再開。


しっかし、ほんと、環境がいろいろと変わった10年だったなぁ

Saturday, August 28, 2010

マイケル・サンデル氏 バブル

2010年8月10日のエントリーにも書いたけど、マイケル・サンデル教授「祭り」になっている。
昨日、六本木ヒルズのアカデミーヒルズで講義があり、ニコニコ動画での配信やtwitterでもハッシュタグを使った書き込みが殺到したらしい。

マイケル・サンデル氏が今になって日本でもてはやされているのは、バブル崩壊後に「清貧」がもてはやされ、外交問題や偽装問題が目立った2000年代中期に「品格」がもてはやされたのと同じ構図に見える。信じていたモノが消えたからなにかにすがりたいだけ。経済発展じゃなく正義が重要なんだよ、的な。

Thursday, August 12, 2010

一夜漬けジョブスが雨後の筍のように...

「スティーブ・ジョブス 驚異のプレゼン」、良い本だと思うし、たしかに読んでて面白かった。2001年だったかな、幕張で開催されたMacWorld Expoの基調講演で生ジョブスを見たときの驚きを思い出した。

読み終わった直後の感想は
・この本に書かれているTipsを題材にいた研修が増えそう
・会社内のプレゼン作成時に、「絵コンテはどうした?」「重要なポイントは必ず3つと言っただろ?」と書かれていることがチェックリストのように使われる
・やっぱりプレゼンはパワポじゃなくキーノートだよねと言う人が増える(たいてい、このテの連中はキーノートのトランジションやエフェクトを多用するだけ)
・ジョブスのマネをしたプレゼン資料やプレゼンテータが増える
だった。

この本に書かれていること自体は、プレゼンのノウハウ本をめくれば3ページ目には書かれていることが多い。けど、実践できているのはジョブスだけ。ここがジョブスたる所以

会社(特に弊社)では社内研修だとか、必読図書とか言って執拗なまでに強要するんだろうな。それがこわいし、イヤだ。

Tuesday, August 10, 2010

極めて日本的な

ハーバードの人気講座が日本でも話題になっている。マイケル・サンデルの「Justice」。ハーバードにはもうひとつ「人気絶大」といわれる講義があるらしい。タル・ベン・シャッハーのHappier。たしか受講者数はこっちの方が多かったはず。

タル・ベン・シャッハーのHappierよりも、マイケル・サンデルの「Justice」がもてはやされるのか。きっと「正義」という言葉(訳)が大岡裁きや忠臣蔵的な、なんとも日本的な要素を喚起するからかな。また、バブル崩壊後、何をやっても景気や業績が上がらない状況から逃げたいから、「企業は利潤のためでなく正義のためなんだ」といった逃避意識かもしれない。

書物の邦題も「HAPPIER―幸福も成功も手にするシークレット・メソッド ハーバード大学人気No.1講義」より、「これからの「正義」の話をしよう:いまを生き延びるための哲学」の方がかっこいいからかもしれない。

で、今後、これに便乗した「哲学」や「正義」ブームが出版業界にひろがるんだろうな。「〜の品格」、「〜力」に継ぐ書名のキャッチコピーとして