Tuesday, April 12, 2005

ハラ落ちする言葉ってのはあるんだな

日曜日の夜、あるテレビ番組で美輪明宏さんの番組をやっていた。公演中の芝居の稽古場面やら、新人・後輩の役者の指導の場面を通じて、いかに美輪さんが美意識と表現されるほどのこだわりと完璧性を実現していくかに焦点を当てた番組だった。
けれども、僕は、インタビュアーと交わされる一問一答に冒頭から引きこまれた.....

 
 
・文明と文化
ニッポン放送とライブドア問題についての質問への答え。ライブドア社の堀江社長は文明と文化の違いがわかっていないと。インターネットやら、メディアやら、そんなものは文明の利器であって、文明を押し付けることが人の道ではない。文化、つまり礼儀、礼節、TPO、ふさわしい人と成り、こういったものが何一つ身に付かずに大人になって、お金を手にしてしまった人の象徴に見える。
深い。実に深い。

・仕事に甘えた人間関係を持ち込むな
これは一問一答ではなく、美輪さんが座長を務める芝居での五箇条の一つとして紹介された。氏曰く、仕事場は割り切った真剣勝負の場所。馴れ合いにつながる甘ったれた人間関係は持ち込むなと。
知り合いを紹介して採用する企業があるが、往々にしてうまくいっていないことにあてはまる。利害関係と契約でしか成り立たない場に、感情を持ち込むなということ。

・弱いものいじめ
人を殴ったことはありますかとの問いへの受け答え。「灰皿で殴りつけたことがある。自分の肩書きや名前に頼って弱いものいじめをするやつは許せない」と。
言えない。僕はまだまだこの境地にはいたっていない。


なんとも道徳観にあふれる言葉だと思ったのだ。別に初めて聞くような新しいこととか、斬新なことではないけれど、人の道と生き方を淡々と端的に説く伝える語り口と言葉に納得した。日曜日の夜という時間帯も手伝って、こういうしみじみとした番組が腹に沁みた。
まっとうに、潔く生きたいものだと、そう思ったんだ。

Wednesday, April 06, 2005

みんな思っているはず

いいのか満里奈、それで