Sunday, November 16, 2003

スポーツタレント

東京国際女子マラソン、高橋尚子が2位になった。オリンピックへの代表選考も兼ねていたせいか、本人も観衆も優勝への期待が大きかったようだ。しかし、スポーツだから勝つときもあれば負けるときもある。とりわけ気になったのは、レース後の報道姿勢だ。


テレビ中継をリアルタイムで見ていたわけではないので、ネットやテレビのニュース番組から仕入れて状況だけど、優勝選手にインタビューで高橋尚子さんにエールをと言ってみたり、そのインタビュー中に高橋さんのインタビューの準備が整うとすぐさまそっちのカットに変更。3位に日本人選手が入り、では3人揃ってインタビューをとなったとき、インタビュー相手は1位から3位の選手でなく、高橋さんと3位の日本人、そして小出監督だったらしい。高橋さんのゴール後の、こんなに応援してくれたのにごめんなさいってコメントも気になる。テレビである以上、視聴率が取れる構成にするのは理解できる。ただ、もう少し節度と常識のある報道はできなかったものか。

どうも日本のスポーツ選手がタレント化しているように思える。自分の記録更新、レースでの優勝を目指すのがプロのスポーツ選手。観衆を意識した態度やコメントはタレントの仕事だ。もっとも、日本のスポーツ選手全てがタレント化しているわけではないけど、高橋尚子、田村亮子、その他オリンピックの金メダリストはその代表だ。スポーツの頂点を極めた人の「アガリ」がタレントでいいのだろうか。イチローが国民栄誉賞を断り、中田がテレビ番組を敬遠することが潔く思える。

そうそう、大リーグの松井選手、新人王取れなくて良かったと思う。取っていたら日本のマスコミの大騒ぎったらなかっただろうな。そして、本人の勘違いしたほどのハシャギ振りも。

Friday, November 14, 2003

新年準備

いやいや、それにしてもバレーボールワールドカップだ。フジテレビ総力挙げてのバレーボール中継。19才の選手がいるんだけど「進化する19才、プリンセス・メグ」だの勝手にキャッチフレーズ作って、NEWSとかいうジャニーズのグループを起用してみたり、勝てば大騒ぎで、負ければ「感動をありがとう」。あぁ、腹が立つ。しかも今時、絵に描いたように「小首を傾げる」高島アナウンサーが食わせ物だ。フェイスペインティングして応援に行ったりしてるんだぞ、サッカーじゃねーってゆーの。


さ、露払いはこのぐらいにしてっと。選挙だ選挙、終わっちゃったけど。僕は投票日に韓国で焼肉と海鮮鍋食べていたけどな。原陽子は落ちたし、松浪も落ちた。有権者も少しは見る目が出てきたか。今回はタレント議員がいなかったな。土井たか子がついに党首をやめたか。しかしその後がまがまた女性議員ってのもな。いまだに「マドンナ旋風」から抜けられないのかな。

いやいや、別に選挙結果をどうこうってつもりじゃなく、お気楽な国だな、日本は。景気とか自衛隊派兵とかいろいろあるのに、テレビじゃ「ニッッポン、チャチャチャ」だもんな。家の近くを歩いていたら飛行機の音が聞こえた。大田区、世田谷区の住宅地上を飛行路として解放したってニュースを思い出した。これであらゆる国内線が伊豆大島や千葉を回ることはなくなりそうだ。そんな飛行機を見ていたら、海の向こうのオー君を思い出した。元気だろうか。考えてもわからん。こういう時は聞いてみよう。ミラノに留学中のオー君を紹介しよう。30才、ういろう嫌いの名古屋人、エンスー、コンサルタント、MBA、起業家、ラブラブ夫婦。

「いやいや星さん、住むならイタリア、働くなら日本ですかね。」「フムフム」
「ここのピザは美味しいですよ」「お、美味」
「スーパーで5ユーロぐらいのワインでもおいしいんです」「土産に買っていくよ」
「先週はサッカー見て、旅行に行って」「学校はいいのか?MBAは?」
「イタリアで出会う人って、余裕があって...」「うーん、うらやましい」

そんな彼がそろそろ日本に帰ってくる。ゴキゲンなノリ、温厚な性格、誰よりもよく働き、誰よりも頭が良い。ヨーロッパの文化・教養を吸収してさらにパワーアップしていそうな頭脳を、日本のためにフル投入してもらいたいものだ。そして僕も負けずに色々と準備しなくては。