Tuesday, February 27, 2007

ソフトとハード

いささか旧聞だが、2007年2/9の日経MJの記事で、「ハードでなくソフト」について書かれていた。SONYでの製品開発がハード重視からソフト重視に移行していることについての記事だった。社内では「ソフトの言葉で語れ」などと喝破されることも多いそうだ。

さて、僕が高校生のころ、今から20年ほどまえのことだろうか、同じように「ソフト」という言葉がはやったことがある。コンピューターの登場でハードウェア、ソフトウェアとの言葉が広まったころだ。さらに当時はCIの名の下に、アイデンティティ構築のためのイメージ訴求が大流行だった。製品名を出さずに「心象風景」的な映像を使うCM、耳障りの良いキャッチコピーはその最たる例だ。パルコのCMや糸井重里に代表される。

家でテレビを見ていたときにホンダのCMが流れた。車のエクステリアに、談笑しながら歩く女性グループの絵が重なるカットだ。それを見ていた親が、「ソフトで売ろうとしているなぁ。車と関係ない女性の映像をかぶせてくるなんて」と言っていたことは今でも覚えている。

記事で「ハードとソフト」と見かけたとき、高校生のころを思い出した。それと同時に、企業が打てる打ち手って変わらないんだなぁとの思いが改めて強くなった。

No comments: