Friday, December 09, 2005

ジェイコム

ってどんな会社なんだろうと思って調べてみた。
http://biz.yahoo.co.jp/ipo/html/d2462.html
光通信と似たような事業だ。光通信が破綻したときに「ピカチューショック」などと揶揄されたのに、このような事業に投資するベンチャーキャピタルやファンドが後を絶たないことの方が不可解。
結局、事業内容や理念ではなく、株価が高けりゃ良い会社ってことなんだな、市場の判断は。

さて、そんな当たり前のことはおいておいて....


今回の誤発注、別に珍しいことではなく、オンラインでの受発注になってから頻発している。最近の誤発注で話題になったものといえば、2002年のUBSによる電通株の誤発注だ。電通の株価は公開時60万円程度の読みだったのに、誤発注のせいで40万円程度であったと記憶している。その補填として、UBSが電通と共同通信社に「それなりの額」を支払った事実は公然の秘密となった。

なぜ誤発注がおきるのか。答えは簡単。コンピューターを使うことが、格下の仕事とみなされるから。
どういうことか。

例えば、書面の取り交わしであれば、責任者のサイン、捺印と仰々しい手順の後、相手方の責任者と握手を交わすというなんとも儀式めいた晴れ舞台となる。
ところがコンピューターでの入力となると(たとえそれが今回のように初値での注文であっても)、「コンピューターで打ち込むんだろ。そんな仕事は外注かおねーちゃんにやらせとけよ。」となるものだ。残念ながら、世の中そういうものなのだ。
やっていること(初取引に初値をつける)ではなく、手段(コンピューターでの入力)で仕事と責任の重さを量っていることが原因だ。

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