Tuesday, December 07, 2004

わかっちゃいるけど...

wiredの記事で、殺傷能力を備えた軍用ロボット車両が紹介されている。記事と写真を見たとき、ここまできたか、と感じた。ただ、「やっと」が頭につくのだが....
 
なぜ「やっと」と思ったのか。SF映画やアニメ、iRobotでも1984でも2001でもアップルシードでもなんでもいい、コンピュータやロボットが描写される作品はとても多い。そして決まって機械の反乱、人間への危害、機械と人間の共存がテーマとなる。アシモフのロボット3原則が根底にある。アシモフが見抜いたロボット社会、1984でオーウェルが見抜いたネット中心世界、世間はすこしづつその世界に向かっている。その結末を知りながらもなんでその方向に向かうのか。

ひょっとすると人間は経験することでしか進歩しないのかもしれない。だから行く末が頭で考えられても、わかっていてもついついやってしまうのかも(植木等は偉大だなぁ)。人間はロボット同士が戦い合う世界への入り口に、やっとたどりついたのかも。

自然科学の分野では、古代ギリシャの時代から近代まで、天才による多くの理論が完成されてきた。20世紀は工業力による理論の製品化、コンピューターでの理論検証と精度向上が主たる研究テーマになっているように思う。世紀の大発見、聞かなくなったな。
「ロボットによる初の傷害事件」こんな記事を目にするのは、5年後か、10年後か。すでに見越されて皆が知っている結果はもうすぐやってくる。
投稿者 shuichiro : 11:56 AM |

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