Sunday, January 22, 2006

ちょいと古い漫画を読むと...

小学生のころ、通院していた歯科の待合室にサザエさんの原作がおいてあった。いかにも手書き然とした画に、子供ながらに古くささを感じながら読んだ。他においてある雑誌が週刊新潮やらアサヒグラフの類だったので、選択肢がなかったわけだが。

サザエさんを読みながら、街中の街灯が裸電球だったり、女性が和服を着てタスキがけで家事をしたり、本体の横に手動の絞り器がついた洗濯機が登場したり、おが屑をを詰めた木箱に卵を入れて卵を売りに来る卵屋さんが登場したり、その度に巻末を見て初版が何年なのかを見たものだ。

最近コンビニ行くと、昭和50年代頃の漫画がソフトカバーで復刊されている。中を見てみると、自動車がドアミラーでなくフェンダーミラーだったり、街中に電話ボックスがあったり、職場では男性社員の机には電話で女性社員の机にはワープロがあったり、こんなシーンを見ると「あぁ、たしかにあの頃はそうだった」と思い出す。
台詞の中にも、「最近デューダして喫茶店を始めました」とか、「このお寿司屋さん、コーヒーおいてないの?CMでも”和食の後にコーヒー”ってやってるじゃない」などと懐かしい表現が登場する。

漫画というのは、図らずして文章とスケッチで当時の風情を伝えていることもある。そんなことを考えつつ、コンビニや書店、漫画喫茶ではついつい古い漫画を手にとってしまう。

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