Sunday, January 15, 2006

二極化ねぇ...

「いくつもの選択肢がある中で、結果が2つに集中する」ことが二極化だと思っている。
例えば、いろいろな値段の洋服があるけれども、平均単価2000円前後の服と、平均単価15万円前後の服の販売が好調といったようなことだ。3000円、10000円、23000円と服の値段はたくさんあるが、よく売れているのは2000円前後と15万円前後に集中している状況だ。

ところが、である(日経ビジネス誌風)。雑誌やニュースの解説で見聞きする二極化の例には不可思議なものが多い。

たとえば、

ブライダル会社の広告
「結婚に対する意識は二極化しています。理想の相手を求めるか、妥協してしまうか....。あなたはどちらですか?」

海外に生産拠点を移す動向についての記事
「製造業では急速に二極化が進んでいる。海外に生産拠点を移す企業と、日本国内での生産を続ける企業の2つに別れる」

メルセデスベンツについての機内誌のコラム
「メルセデスベンツを買った人にも二極化の現象が見られる。最初からメルセデスを買うと決めていた人と、他の車と比較してからメルセデスを買った人だ」


これって、複数の選択肢から選ばれた結果が2つなのではなく、選択肢自体が2つしかなことを二極化って言ってないか?

言葉が流行ると、それを使いたいがために、無理やりにでもこじつけちゃうものだなぁ。

No comments: