Tuesday, August 10, 2010

極めて日本的な

ハーバードの人気講座が日本でも話題になっている。マイケル・サンデルの「Justice」。ハーバードにはもうひとつ「人気絶大」といわれる講義があるらしい。タル・ベン・シャッハーのHappier。たしか受講者数はこっちの方が多かったはず。

タル・ベン・シャッハーのHappierよりも、マイケル・サンデルの「Justice」がもてはやされるのか。きっと「正義」という言葉(訳)が大岡裁きや忠臣蔵的な、なんとも日本的な要素を喚起するからかな。また、バブル崩壊後、何をやっても景気や業績が上がらない状況から逃げたいから、「企業は利潤のためでなく正義のためなんだ」といった逃避意識かもしれない。

書物の邦題も「HAPPIER―幸福も成功も手にするシークレット・メソッド ハーバード大学人気No.1講義」より、「これからの「正義」の話をしよう:いまを生き延びるための哲学」の方がかっこいいからかもしれない。

で、今後、これに便乗した「哲学」や「正義」ブームが出版業界にひろがるんだろうな。「〜の品格」、「〜力」に継ぐ書名のキャッチコピーとして

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