Friday, August 20, 2004

SNS

SNSだ。ソーシャル・ネットワーキング・サービス。流行ってますな。gree、orkut、mixi、他にもあるけれどまさに百花繚乱。
けど、SNSってそもそもなんだっけ....


Social Networking Services。7人の知り合いをたどると人類はつながっているという説を実証することが目的の一つの「検証型」orkut、リアルの知り合いを取り込んでいく「蓄積型」のgree、そのサービス内での知り合いを広げていく「構築型」のmixiとそれぞれ思想は異なるものの、人のつながりを根源に持つ試み、仕組みがSNSだと思う。厳密な定義なのかどうかはわからないけど、とりあえず僕はそう理解してる。

本来は、人同士のマッチングサービス、つまり「売ります・買います」や、「アイデアの交換」、「ビジネスチャンスの発見」といったことが目的とあったようで、シリコンバレーとか大学内のコミュニケーションでの使われ方が多いらしい。国内では慶応湘南キャンパス、SFCでの使われ方が事例として取り上げられることが多い。
ただ、(話題が脱線するけど)日本ではマッチングサービスという言葉が「出会い系」、「知り合い系」的な意味を持っている点も確か。ちなみに合コンはマッチングパーティなんて訳す。僕もいくつかのSNSに参加しているけど、時々勘違いしたメールを受け取ることがある。

話を元に戻すと、このSNS、ネットは決して万人のための世界共通のオープンなものではないことを実証しているように思える。ネットはオープンだからこそ、コミュニティ的(浅田彰の表現では委員会的)な色合いが増していくことを実際にあらわしているようでおもしろい。共通の話題、趣味、誕生日...、人間は共通部分がないとコミュニケーションのきっかけがうまくつかめないものだ。
この細分化の状態を、文明の衝突的に「バルカン化」というのは大げさだろうけど、集合体が小規模多数のサブ集団に分かれていくことは、核分裂のようでもあり、セグメンテーションのようでもありおもしろい。

いままでは昔の知り合いや人物を探すときに「ぐぐって」いたが、最近はSNSの中で探してみることも増えた。オープンな検索エンジンでなく、閉じたコミュニティで探すことの違いについては、またの機会に....

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