Friday, January 07, 2005

いやぁ、さすがだねぇ小倉君

スマトラへの政府支出金について、キャスターの小倉君が朝からまたぶち上げてくれました。
「日本はアジアのリーダなんだから、先頭に立って支援しないと」......ほほぅ。
 
僕が首相なら、政府の高官なら、今回日本が支出する5億ドルの一部を新潟に回すだろう。僕がキャスターだったら、自国の災害よりも他国への支援を優先させることに国民は怒るべきだと伝えるだろう。

5億ドル。500億円。すごい金額だ。このうち100億円でも新潟に給付したらどうなるか。新潟の出納状況をみると、収入が1兆3千億円、支出が1 兆2880億円で、次年度への繰越が100億強となっている。自治体の繰越は、企業で言えば増資にあたると考えると、繰越分とほぼ同額の支援が得られるということは、通常支出を切り詰めることなく捻出できる金額が増えることになる。つまり、これまで通りの県政を推進しつつも、地震災害の復旧を進められることになる。

なぜこれをしない。
たしかに、前例を作ってしまうと今後災害があるたびに政府支出が発生することにはなるだろうが、それが政府の仕事だ。
言い方はまずいが、ベンガル湾周辺地域の、産業がなく観光で成り立っていた国々に金銭での支援をしたところで、外資の危機管理コンサルティングとか国家ビジョン策定コンサルティングとかに吸い上げられるのがオチだ。お金の使い方、回し方と無縁な国々には別の方法が良いはずだ。

「日本はアジアのリーダなんだから、先頭に立って支援しないと」...。本当にそうだろうか。そういうものなのか?世の中って。

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