Sunday, July 13, 2003

ブックカバー

本屋で本を買うときは、本の内容や大きさに関係なく必ずブックカバーをつけてもらう。
ある本屋さんは何色ものブックカバーを用意していて、「何色にしますか」なんて
聞いてくれたりもする。

電車の中や人前で本を広げるときに、「ほーら、僕はこんな本を読んでいるんだぞ」とひけらかすつもりもないし、かといって人前で広げられないタイトルの本を読むわけでもない。表紙の保護(ブックオフに売りに行くときの高値確保)が目的なわけだ。

けっこう利用する書店で、一つだけブックカバーをつけてくれない書店がある。言わずとしれた、amazonだ。買った本を送ってくるときは仰々しい過剰包装に近い段ボールを使って、当然箱にはamazonのロゴがプリントされている。頼んだ本と一緒にブックカバーぐらい同封してくれてもいいのに。カバーぐらい自分でつけるから、ただ同封しれくれればいい。

きっと、日本中ですごく多くの人が同じことを考えていると思う。amazonジャパンの人だって思いついているに違いない。広告効果も見込めるし、それほど費用がかさむとも思えない。十分にメリットがあると思うんだけど、なんでamazonのロゴが入ったブックカバーは存在しないのか。

海外の書店で本を買うとき、「ブックカバーをつけるか」なんて聞かれたことはない。「しおりはいるか」と聞かれることはある。グローバル展開している企業はブランド管理の名の下に全世界共通のオペレーションを好むので、amazon本社のあるUSで本に紙製のブックカバーをつける習慣がない以上、日本だけでブックカバーが提供されることはなさそうだ。「日本ではブックカバーが必要だ」と仮にamazonジャパンの人が本社にかけあったところで、返事はnoなんだろうな。

amazonで本を買うたびに、読み終わった本から外したブックカバーをつけかえている。こうしてamazonで買った本は、周りからはまるで紀伊國屋書店で買われたかのように見えてしまうわけだ。

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