Tuesday, February 10, 2004

よ、師匠

最近、と言っても10年近くになると思うけど、関西の芸人さんが関東のテレビ番組に普通に出演するようになってきた。別に、吉本興業の東京進出の時期と西日本系暴力団の関東進出が同時期で裏のつながり云々とか、大阪の芸人さんはまだまだ層が厚い、とかを言うつもりはないのだけど、どうも気になることがある。
やたらと、気軽に、「師匠、師匠」と呼びかけていることが妙にひっかかる......


そもそも師匠ってなんだろう。わからない。そんな時は辞書を引いてみよう。大辞林によると、
1 学問・武芸・芸術などを教える人。先生。
2 稽古事を教える人。 「生け花の―」
3 落語家など寄席芸人に対する敬称。
とある。なるほど、3番目の意味でとらえれば、芸人さんに向かって「師匠」と呼びかけることは間違ってはいないようだ。しかしあくまで「敬称」であって、「総称」ではないことは覚えておこう。

若手の芸人が鶴瓶やさんまに向かって「師匠」というのは敬称として理解できる。けど、こぶ平に向かって「師匠」はないんじゃないか?こぶ平に敬称を使う立場の人はせいぜい二木ゴルフくらいだろう。あとは昼の安っぽいバラエティ司会として定着した中山ヒデだな。

誰彼構わず関西の芸人に「師匠」というのは、バカにしているように聞こえてしまうのは僕だけだろうか。場末の、蒲田や行徳あたりのキャバクラで「よ、社長」って言われるのと同じなんだよな、印象のセグメントが。

No comments: